日本ではオレンジやパエーリャ料理で知られるバレンシア地方。残念ながらワインについてはこれまであまり高い評価を受けてきませんでした。しかしこの周辺でも若手醸造家が台頭し、時代に沿った新たなスタイルの高品質ワインが作られ始めています。ここで紹介するボデガ・クエヴァもそんな生産者の一つ。地中海から70kmほど内陸に入った標高700mの台地にある畑で、環境、生物多様性、健康などに最大限配慮したワイン造りを実践しています。いまはやりの言葉でいうところの持続可能な農業ですね。造られるワインの多くは無農薬有機で栽培したブドウを使い、瓶詰め時も含めSO2を使用することなく、野生酵母の働きで自然な醸造を心がけ、「使うのは健康的なブドウだけ。他には何もいらない」と語っています。
このティント(赤ワイン)は、10~15日間、全房のまま発酵させ、無理に抽出せずブドウ本来の味わいを引き出しています。薄くてキレイなダークチェリーの色合い、熟したフルーツ、コンポート、甘草、チェリーのニュアンスを出しながら、柔らかくて丸みがあり、フレーバーは清楚でロマンチック(←古風ですね)。スイスイいける飲み心地とミネラル感。アルコールは13度あるのにそれを感じさせません。
ヤスイとか、ウマイとかだけを求めるのではなく、カラダに優しいワインを探している方にぜひ味わってほしい一本です。
8,250円(税込)
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