グリフォイ・デクララが造るフラッグシップワイン「グラン・プレディカット」のブランコです。白はこのプリオラートでは珍しいガルナッチャ・ブランカを100%使っていて、淡い黄金色の液体からプラムや桃、アプリコットなどの完熟果実、ナッツ、バターなどのニュアンスが複雑に紡ぎ出される味わいはベリー・ナイス。2007年の世界最優秀ソムリエ、スウェーデンのAndreas Larsson氏も太鼓判を押しています。
醸造家ロジェール氏は先祖代々のテロワールを追求するため、畑を72区画に細分化し、自然と環境に敬意を払ったブドウ栽培を継承しています。その取組みのひとつが有機栽培で、畑では殺虫剤を使わずに害虫対策を実践しています。ではどのように害虫(蛾)と戦うかというと、畑ではメスの蛾のフェロモンを染み込ませた赤いリボンをブドウの木に結びつけ、オスが本物のメスを探せないようにすることで繁殖を抑制する「交信かく乱法」を採用しています。またワイナリーではワインを安定させるための亜硫酸は使用を最小限にとどめるなど化学製品は極力抑え、天然酵母と土着品種を用いてワイン醸造を行っています。
あ、そうそう、畑は粘板岩のスレート土壌で急斜面、作業が大変なうえにブドウの収量が極めて少ない。ワイン1本造るのに3本の古木が必要なほど。しかし、その分ブドウは豊富なミネラルを含み深遠な表現力を身につけます。いやぁ、デクララ家のワインだけに、でクラクラするくらいウマイんだな、もう。
5,500円(税込)
特選スペインワイン発見