ワインレポート

El Hombre bala rojo
エル オンブレ バラ ロホ

■ビニテカとコマンドGが手がけた圧巻のワイン

スペインで最も有名なワインショップ ビラ・ビニテカ Vila Vinitecaが、2010年にコマンドG(注目の醸造家ダニエル・ゴメス・ヒメネス・ランディとフェルナンド・ガルシアがD.O.ビノス・デ・マドリッドに拠を構えるボデガ)とコラボして、マドリッドからほど近いシエラ・デ・グレドス山脈の地で始めたプロジェクト。そこで生まれたがワインが「ウバス・フェリセス Uvas Felices」です。

■ギアペニン93ptがうなずけるキレイで上品な味わい

この地の花崗岩土壌に育つガルナッチャ種の古樹(平均樹齢40~60年)から造られた「エル オンブレ バラ ロホ El Hombre Bala Rojo」。スペインのワインガイド誌ギアペニンで93ptを獲得した2019ビンテージは、芳しい赤果実の香りのほか、カラメルやスモークの複雑なニュアンス。味わいはキレイな酸に支えられた上品さに加え、ソフトなタンニンや赤果実のスパイスを感じることができます。
著名なイラストレーション学校の講師でもあるイラストレーターJordi Lafebre氏のラベル絵も楽しい。

■シエラ・デ・グレドスでブドウ遺産を発見

ウバス・フェリセスの畑があるグレドス山脈の海抜は800~1100m。大型機械が入らない起伏の激しい山岳地帯でも、古くから細々とブドウ栽培が続けられいました。しかし、スペイン内戦、フランコ政権下で耕す人がいなくなり、見捨てられてしまいました。
しかしこの高地の土壌には化学的な成分が投入されることのない非常に古いブドウの木があったことから、先見の明を持つブドウ栽培者たちがこの過酷な地に注目。その一人がビラ・ビニテカのキム・ビラで、1990年代半ば土地の所有者と業務提携を締結しました。このプロジェクトの目標は、古いブドウ畑や放置されたブドウの木を救うことで、レガシー(遺産)を次世代に残すというものでした。

■スター生産者とのコラボから生まれたワイン

ワイン造りにはエレガントなガルナッチャを造ることで知られる「コマンドG」に協力を依頼。ブドウ栽培はオーガニックもしくはビオディナミ農法で、昔ながらの株仕立て。収量は1ヘクタール当り2,500~4,000kgと非常に少なく収穫はすべて手摘みです。グレドス山脈エリアの忘れかけられた古いガルナッチャとアルビーリョ・レアルの畑を復活させることに成功。エレガンス、バランス、フレッシュさに秀でたワインがいま世界を驚かせています。

ウバス・フェリセスが造る他のワインもご覧ください。エル・オンブレ・バラの白ワインEl Hombre Bala Blanco、最高レンジの赤ワインLa Mujer Canon

■ミシュラン三つ星レストラン御用達ワイン

「幸せなブドウ」という名を持つこのワインは世界35カ国に輸出されているほか、世界の名だたる星付きレストランから引く手あまた。例えば、バルセロナのABaC?Restaurant、ジローラのEl Celler de Can Roca、サンセバスティアンのArzak、マドリッドのDiverXOといったミシュラン三つ星レストランをはじめ、ミシュランの星付き店舗は50を超えています。またギアぺニンやロバート・パーカーのワインアドヴォケイトで高得点を獲得するなど、その注目度の高さがうかがえます。

このワインのご購入はコチラ => 特選スペインワイン発見!

6,930円(税込)