ワインレポート

Pago de Carraovejas
パゴ・デ・カラオベハス

■スペイン赤ワインのベンチマーク

赤紫色の色合い。香りは熟した果実やバルサミコに加え、得も言われぬスパイスの複雑さも立ちこめます。味わいは酸味と果実味がバランスよく一体化し、余韻も長く続きます。伸びやかなのに繊細さもあり、最後の一滴まで品質の高さが感じ取れウレシイ。リベラ・デル・ドゥエロはもとより、スペイン赤ワインの規範(ベンチマーク)となっています。

■先進の醸造施設とたゆまぬ研究

余分な圧力をかけずに発酵用タンクまでストレスなく運ぶ「重力システム」を採用。発酵に用いる樽はフランス産大樽のほか、ステンレスタンク、「OVUM」 と呼ばれる卵型の2,000L入り木製タンクも装備。発酵はテロワールの個性を最大限に反映するため野生酵母が使われ、最長3年間樽で寝かされます。ワインによってはさらに6~36カ月間瓶で熟成されます。

子豚の丸焼き(コチニージョ・デ・セゴビア)に合うワイン

カラオベハスの創業者ホセ・マリア・ルイス氏は、ソムリエの傍ら1982年からセゴビアでレストラン経営に着手。名物料理「子豚の丸焼き(コチニージョ・デ・セゴビア)」を考案し大変な人気を呼び、商標登録されるまでになりました。この料理に合う「最高のワイン」を作ろうとして生み出されたワインが「パゴ・デ・カラオベハス」です。

セゴビアの名物料理「子豚の丸焼き(コチニージョ・デ・セゴビア)」

世界的なワイン評論家ロバート・パーカーが「Jose MariaのCochinilloを食べ、Carraovejasのワインを飲みながら、私は死にたい」と言わしめたという逸話が残っているほど。一度は味わってみたい逸品です。

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