ワインレポート

ELS ESCURÇONS
エル・エスクルソンス 2015

■山火事が生んだ奇跡の味わい

プリオラートを国際的に知らしめた改革者「4人組」の一人ジョセップ・ルイス・ペレス。彼が設立したマス・マルティネットの現当主で娘に当たるサラ・ペレスが作るスペシャル・キュベが「エル・エスクルソンス 2015」です。

どこがスペシャルかというと、収穫した2015年、畑の近くで起こった落雷によって山火事が発生。その煙がまだ結実前のブドウに影響を与えたため、通常の年と違うスモーキーな味わいが生まれました。

■不死鳥のように甦る自然のチカラ

自然の再生力に敬意と感謝を示す意味でリリースされたこのワイン、薄い色調ながら果実の凝縮感がしっかりあり、アルコール度は14.5%あるのに、ベルベットのような口当たりに特徴があります。
生産本数はわずか2,000本の稀少ワインで、ラベルに不死鳥(フェニックス)が赤くあしらわれています。

■リコレリャ土壌とアンフォラ熟成

ファルセット(タラゴナ)村の標高600mに位置する「エル・エスクルソンス」の畑は、鉄分と長石が風化した粘板岩を多く含むリコレリャ土壌。
この南西向きの単一区画に植栽されたガルナッチャ種を手作業で収穫。陶器の地として知られる地元ミラベット村の粘土で作られたアンフォラ(陶器の壷)で30日間、さらにデミジョンガラスで16カ月熟成しています。

■エノロジストならではのパッション

畑では有機農法を採用、エノロジスト(ブドウ栽培から、収穫、醸造、びん詰めに至る全行程を指揮・監督するスペシャリスト)サラ・ペレスの手腕がみてとれる一本です。
ワイン名の「毒ヘビ」は、環境汚染に敏感な蛇が住めるほど空気がきれいな場所の意味を込めて、地元の農家の人たちがこの畑をこう呼ぶことに由来します。

D.O.Q.プリオラート「4人組」の一人ジョセップ・ルイス・ペレスの娘サラ・ペレスが作る ELS ESCURÇONS エル・エスクルソンス 2015

■プリオラート愛を発信し続けるサラ

プラオラート地方の個性を熟知し、みなぎるパワーでそれを表現し続けるサラ・ペレス。リリースするワインはどれもが国際的に高い評価をウケています。
他にもクロス・マルティネット(赤)、ディド(赤・白・ロゼ)で、サラ・ロペスのみなぎるパッションを感じてください。

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14,300円(税込)
特選スペインワイン発見