マドリッド
イベリア半島の中央に位置するマドリッド州は、かつてブドウ畑が広がり、盛んにワインが作られていました。15世紀末には最初にワイン統制法ができ、王室御用達ワインとして隆盛を極めていました。しかし20世紀初頭に始まったフィロキセラ禍やその後のスペイン内戦によるダメージ、さらに首都圏拡大による宅地化の影響で、1980年代初めには栽培面積が半分以下に激減。それを回復したのはマドリッドのワインを愛する生産者で、1986年に特別呼称が認められ、1990年には原産地呼称地として認定されるまでになりました。
現在、産地はアルガンダ(Arganda)、ナバルカルネロ(Navalcarnero)、サン・マルティン(San Martin)の3つのサブゾーンに分かれています。主要ブドウ品種は、白のマルバール(malvar)とアルビーニョ(albillo)、黒のテンプラニーニョ(tempranillo)とガルナチャ(garnacha)。原産地呼称に認定されたとき、登録されたボデガは5軒でしたが、2007年には44軒に増え、ブドウ栽培農家は3,000軒、栽培面積は7,700haにまで広がっています。
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