バスク州の南の内陸部に位置するアラバ県は、DOPリオハの赤ワインの産地の一部(リオハ・アラベサ)として知られていましたが、2001年にチャコリワインの原産地呼称「チャコリ・デ・アラバ」としても認定されました。
チャコリは大昔からこの地域で造られていたいわば地酒のようなワインですが、19世紀後半からの急激な工業化と人口の流入、嗜好の変化、さらにはフィロキセラによるブドウ畑の壊滅的被害で一時期は、畑は5ヘクタールまでに減ってしまいました。それを1980年代からすこしずつ復活させ、現在に至っています。
1989年にアラバ県議会と古くからの生産者達は、アイアラ地域でのチャコリの生産を復活することについての同意書にサインをしました。また、1999年から2000年にかけて、50haのブドウ畑で33の生産者が共同で80,000リットルのワインを造りました。2010年までにブドウ畑は100haに広がり、7つのワイナリーがDOに登録されています。
認可されている主要品種は、白品種のオンダラビ・スリと、赤品種のオンダラビ・ベルツァ、そしてプティ・マンサン、グロ・マンサン、プティ・コルブなどです。
出典:スペイン大使館経済商務部