カタルーニャ南部の農村地帯にあるこの原産地呼称は、タラゴナ県の西にある12の自治体で構成されています。新規参入のワイナリーと、従来の、経験を積んだ協同組合とが共存しており、地元のブドウ品種と外来品種の両方を栽培しています。
テラ・アルタは、「高いところ」という意味の地域の名前が示すように、美しい丘陵地帯にあり、ここに魅了されたピカソは、夏を過ごした時に風景を絵にしています。
地理的に孤立しているため、つい最近までは地元消費用にワインが造られており、そのおかげで伝統的なワイン製法を維持し続けることができました。同時に小規模ワイナリーや大規模な協同組合でも、優れた地中海的な赤ワインを生産しています。また、新しいテクノロジーに対しては、かなりの投資が行われています。
DO内の協同組合のいくつかの建物は1920年代に建てられおり、アントニオ・ガウディの教え子であるセサール・マルティネルによるモダニズムのデザインで有名です。中でもピネル・デ・ブライ村とガンデサ村の協同組合はその傑出した例と考えられています。
出典:スペイン大使館経済商務部