過去10年間、D.O.アリカンテは、その新しい軽くて新鮮な白ワインと、先駆的なワイナリーによって生産された、興味深い品種の赤ワインで尊敬を集めてきました。産地は大きく2つの対照的なエリアに分かれています。最大のものは、内陸部アリカンテ市の背後に広がるビナロポ川の乾燥した谷です。ここでは在来品種のモナストレルが、外来品種と共存しています。もう一方は1987年にD.O.に組み込まれた2番目に小さい北海岸沿いのラ・マリーナで、モスカテル（マスカットと同義）が暖かく湿度の高い気候のもとで育てられています。
新しい赤ワインと並んで、アリカンテの伝統的なデザートワインであるフォンディジョン（酒精強化ワインの一種）は何世紀にもわたって輸出されてきましたが、今またその復活した味わいが楽しまれています。この伝統的なワインは、過熟させたブドウから作られており、アルコール度数が高く、熟成すると赤から琥珀色に変化します。
出典：スペイン大使館経済商務部