原産地呼称制度(DO)原産地呼称制度について

D.O.アボナ

アボナはテネリフェ島をカバーしている5つのDOのうちで一番新しいDOです。設立は1996年で、若い白や赤ワイン、ロゼワインは、年間を通して観光業に支えられている地元の市場にすぐに受け入れられました。
畑の面積は急速に広がっていますが、畑がまだ若いため、生産がフル稼働に達するまでにはまだ数年かかることでしょう。ブドウ畑は7つの村落に分かれており、幅広い標高の範囲の中には、ヨーロッパで最も高い標高1500mに位置する畑もあります。
文化とワインの世界は、カナリア諸島の過去に深く根付いています。最初のブドウの収穫は15世紀の終わりにまで遡るという証拠があります。カナリア諸島のワインは、独特の気候や火山性土壌から来る、他のヨーロッパのワインには無い特殊性で、すぐに大きな評判となりました。しかし16世紀以降ワイン産業は衰退します。最初はイギリスとスペインとの間の緊張関係によるイギリス市場の喪失で、それは17世紀を通して続きました。輸出の拠点だったガラチコ港も1706年の火山の噴火や、うどん粉病などのカビによる病気が入ってきたことで衰退していきました。その後、19世紀末にはフィロキセラによって、ヨーロッパの殆どのブドウが壊滅に近い状態になりましたが、カナリア諸島はこの被害を受けなかったので、地元消費のためのブドウ栽培やワイン生産の継続が可能でした。1980年代半ば以降、カナリア諸島でのワイン生産は復活し、品質が向上して、輸出も回復しました。
ファスニア協同組合は1950年代にワイナリーを始動し、ワイン生産、その後ボトル詰めをするにいたりました。1988年にはサン・ミゲル協同組合がワイナリーを設立しました。それは、確かなワイン熟成の技術を持った最初のワイナリーでした。2年後にはアボナ協同組合が発足、この地域のブドウ栽培、ワイン生産の真の原動力であるこの組織は、アボナの、そして島のもっとも重要なワイナリーのひとつとなりました。1995年にはアボナ原産地呼称委員会が設立され、既に始まっていたブドウ栽培、ワイン生産の各分野の発展に貢献していきました。

出典:スペイン大使館経済商務部

  • 赤ワイン
  • 白ワイン
  • ロゼワイン
  • オレンジワイン
  • スパークリング
  • シェリー

該当するワインはございません。