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La Rioja (12)
リオハのワイン
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Vina Tondonia トンドニア
Bodegas Lopez de Heredia Vina Tondonia
ボデガス・ロペス・デ・エレディア ヴィーニャ・トンドニア
Reserva 1999
(D.O.C. Rioja)
《関連商品取扱会社》
・株式会社サス
8,250円

「ワイン作りは、畑から」を標榜し、古典リオハの伝統を守るビーニャ・トンドニア社。4区画のブドウ畑を所有していて、それぞれの畑名をつけたワインを作っています。百三十余年の間、家族経営でスペインワイン界をリードしてきたボデガのワイン作り、野生の酵母を使い、添加剤不使用。ノン・フィルターで、清澄は卵白のみ。手作業の澱(オリ)引き…などなど、4代目の現当主も創業当時の手法を頑なまでに守り続けている。時代におもねることのないこだわりに拍手を送りたい。
で、これは1999年にトンドニアと名づけられた畑から収穫されたレセルバ。テンプラニーリョ(75%)に、ガルナッチャ、グラシアーノ、マスエロをプラス。樽で6年、さらに瓶で熟成した後、満を持して出荷されます。熟成が進んだきれいなルビー色。きわめて繊細、かつ上品な味わい。リオハのもろもろの歴史がこのボトルに収まっていると考えるだけで、感慨深いものがあります。このホームページを作り始めた15年ほど前、Rioja-1でもまっ先に紹介していました。
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ALTARIUS アルタリウス
Bodegas Barriosa Banos de Rioja
ボデガス・バリオサ・デ・リオハ
Crianza 2004
(D.O.C. Rioja)
《関連商品取扱会社》
・ワイナリー和泉屋
1,890円

スペインワインの銘醸地Rioja Alta(リオハアルタ)の中でも、とりわけ贅を尽くした環境でワイン作りを行なっているラ・エンペラトリス(女帝)。かつてナポレオン3世の妻がこのブドウ畑を所有していたことからその名を拝し、2000年にはワケあってもう一つのボデガを設立。とくると、成金趣味が道楽で…と思いきや、同ボデガのフラッグシップ・ワイン、エンペラトリスの美味しさをもっとリーズナブルに味わってもらいたいというのが狙いとか。
タンニンも樽香も控えめながら、甘さと酸味と渋みがバランスよくせめぎあう、緊張感が好ましい。開けたては少し堅い印象だが、キレがあるので飲み飽きない。リオハのテンプラニーリョ100%をお手頃タイプとして楽しむにはイイんじゃないかな。
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QUATRO PAGOS クアトロ・パゴス
Maetierra Dominum,S.A.
マエティエラ・ドミヌム
Cosecha 2004
(D.O.C. Rioja)
《関連商品取扱会社》
・ワイナリー和泉屋
9,975円

スペインの著名な醸造学者からアドバイスを受けながらワインを作っている、バリバリのモダン・リオハ。その点では、このページの冒頭で紹介しているトンドニアとは好対照のワインでしょう。オーナーは何年もかけてリオハ中のワインをテイスティングして、気候と土壌が特徴的な4つの土地(クアトロ・パゴス)に限定し、それぞれの地区のブドウを別々に醸造。それぞれに樽熟したワインをベストなタイミングで樽から出すため、熟成期間に決まりはなく、ラベルへの記載もありません。漆黒のボトルにはただQuatroPagosの頭文字だけが、控えめないぶし銀で燦然と輝いているだけ。
醸造・熟成は基本的にオーガニックのガイドラインに従っていて、清澄作業には卵白を使い、濾過することなく瓶詰め…とくれば、どことなく古典的でもあるわけで。テンプラニーリョ、ガルナッチャ、グラシアーノをブレンドした香りと味わいと後味は、まさに至福への道であり、これはもう特別な日にいただくワインと決めました。
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Erre Punto エレ・プント
Bodegas Fernando Remirez de Ganuza,S.A.
レミレス・デ・ガヌサ
Crianza 2005
(D.O.C. Rioja)
10 euro
《関連商品取扱会社》
・日本未発売

ブドウ品種はテンプラニーリョ(tempranillo)が85%、グラシアーノ(graciano) 5%、ガルナッチャ(garnacha)5%、残りの5%が ヴィウラ(viura)とマルバシア(malvasía)。リオハ・アルタにあるボデガで、Rioja-3でも紹介しているRemírez de Ganuzaのお手頃タイプです。バナナのような、スイカのような香りに特徴があります。頭ひとつ飛びぬけたよな個性はないが、安心して飲めるというのも個性か。トラディショナルなマセラシオン・カルボニカ醸造。控えめで、ゆったりというか、穏やかというか、口の中がジワーッと乾き、後に果実な甘さが残る感じかな。
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Letras レトラス
Bodegas Exeo ,S.L.
ボデガス・エクセオ
Cosecha 2006
(D.O.C. Rioja)
Spain Gourmet Fair 2010
《関連商品取扱会社》
日本未発売

自分の好きなワインを楽しみながら作りたい、との考えから、友人たちとRioja Alavesaの地に6haの畑をレンタルで借り受け、4年前から実験的に栽培・醸造を始めた"Exeo"。ギリシア語で「もっと遠くへ!」をボデガ名に冠しただけあって、市場に出荷してまだ2年目なのに、輸出が85%を占めている。
グラスに注がれた透明感のある赤紫色の液体からは、樹齢60年のテンプラニーリョ(Tempranillo)種100%の独特な香りが立ち上がる。フレンチの大樽→小樽でマロラクテック発酵させた味わいは、最初青臭さを感じるが、時間の経過とともにグッと凝縮感を帯びてくる。ミネラル感たっぷりで、バルサミコの酸味がいいアクセントになって、飲み飽きない。ワイン作りへの思いを熱く語ってくれたCarlosの面影が忘れられない。
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EL BELISARIO エル・ベリサリオ
Agricola la Bastida,S.L.
アグリコーラ・ラ・バスティダ
Cosecha 2005
(D.O.C. Rioja)
Spain Gourmet Fair 20010
関連商品取扱会社》
日本未発売

ボデガの所有者は上記と同じで、1950年からRioja Alavesa地区でブドウ栽培が行なわれています。ワインの名前は、1870年初めてリオハからメキシコに向け出航した船の名に由来します。アジアに向けてボン・ボヤージュというわけだろうか。
さてこのワイン、年間2,000本の限定品だそうです。ハッカク、ニッキ、シナモンのスパイス香が鼻腔を刺激し、加えてアスファルトとか腐葉土、皮革の香りも横溢する。この地特有の赤い粘土質の土壌がなせるワザだろうか。タンニンや酸味が際立つが、甘味とがバランスがとてもよい。どちらかというと、クラッシック・リオハっぽいが、モダンなテイストも垣間見ることができる。アルコール度14.5%、野性味があふれる森の果実味が感じられます。肉料理など、しっかりとした食事に合わせるのがよさそう。
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SyC de MITARTE ミタルテ
Bodegas Mitarte, S.L.
ボデガス・ミタルテ
Cosecha 2005
(D.O.C. Rioja)
Spain Gourmet Fair 2010
《関連商品取扱会社》
日本未発売

創立は1992年と比較的新しいが、古くからワイン作りをしてきた歴史あるボデガ。ドイツ、チェコ、ベルギーなどヨーロッパはもとより、アメリカにも輸出しているが、販路を広げるためアジア進出を目指し、2010年のスペイングルメフェアで日本にやってきたというわけ。で、このワインを紹介するよとオーナーにメールを入れたら、ヨーロッパとシンガポールのワインコンテストで金賞を獲得したとの報せが入りました。
このワインは、現オーナーの父Santiagoと母Carmen、二人の頭文字からネーミングを取ったとか、泣けますね。樹齢80年を超えるテンプラニーリョ種を100%使用。見た目は暗赤紫色で、ひと口含むと果実味が大挙して押し寄せてくるような濃さがあります。フルーティでまろやか。ガッツリ濃厚タイプは、いまハヤリのモダン・リオハじゃないけど、好きだよこの味わい。スペインらしくって。えっ、スペインらしさって何よ?ま、堅いことは言いっこなしね。
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Mitarte ミタルテ
Bodegas Mitarte, S.L.
ボデガス・ミタルテ
Cosecha 2009
(D.O.C. Rioja)
Spain Gourmet Fair 2010
《関連商品取扱会社》
・日本未発売

上記で紹介したMitarteが作る白。ブドウ品種は100%ヴィウラで、フランスとアメリカの樽で4カ月熟成させています。ドライフルーツのアロマが表れ、さっぱりとした塩気が後口に残ります。辛口タイプのシェリーにもどこか似て、クイクイいける一本です。
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