|
La Mancha ラ・マンチャ(3)
VT カスティージャ/D.O.ラ・マンチャ/メントリダ
リベラ・デル・フカル/バルデペーニャスのワイン |
 |
CASALOBOS カサロボス
Finca Casalobos
フィンカ・カサロボス
Cosecha 2005
(Vino de la Tierra de Castilla)
ティエラ・デ・カスティーリャ
《関連商品取扱会社》
・Spain Gourmet Fair 2008

シラー(syrah)、テンプラニーリョ(templanillo)、カベルネ・ソーヴィニヨン(cabernet sauvignon)のブレンドは、シルキーな滑らかさをたたえてノドをスーッと通る。フランス、アメリカ樽で12カ月の熟成を経た味わいは、リコリス、胡椒などのスパイスが利いている。酸味もある。どっしりと骨太だから、ブレないし、後味がしっかり持続する。
スペインの有名人がセレブライフを謳歌するMontes de Toledoの絶好のロケーションに、実にモダンな建築デザインのボデガ。Manuel Sanchis, Emilio Butragueno, Jose Miguel Gonzalez Michel, Rafael Martin Vazquez …などなど、Real Madridの元選手らを使いコマーシャルをしている。
|
 |
Dehesa del carrizal MV
デエサ・デル・カリサル
La bodega de la Dehesa del carrizal
ボデガ・デ・ラ・デエサ・デル・カリサル
crianza/2003
(Vino de Pago:Castilla la Mancha)
ビノ・デ・パゴ:カスティーリャ・ラ・マンチャ
3,500円
《関連商品取扱会社》
・有限会社サス

「Vino de Pago」とは、カスティージャ・ラ・マンチャ州の農務省が「Pago」という狭い範囲に
お墨付きを与えた高品質ワインで、言うなればブドウ園に与えられたD.O.。
すでに3カ所がこれに該当していて、Dehesa del carrizalは4番目の認定に当たるそうだ。
商品名のMVは「MultiVarietal」の略で、別々に醸造したカベルネ・ソービニヨン、シラー、メルローを、熟成する際にブレンドする。開栓したての一撃は、野生の甘酸っぱいイチゴのような香りが鼻孔をくすぐり、
すこぶる快活。味わいは濃いめだが、バランスがよいのでかなり飲みやすい。余韻も続く。このボデガでは、他にもカベルネ・ソービニヨン100%、シラー100%など単一品種のワイン、
さらにはコレクシオン・プリバダ(日本未発売)と名づけられた実にデリケートで複雑な味わいを有する最高級品もある。ラ・マンチャに底力を感じさせるボデガがまた一つ。
|
 |
Quixote キホーテ
Pago Casa del Blanco,S.L.
パゴ・カサ・デル・ブランコ
Cosecha/2005
(Vino de la tierra de Castilla)
ティエラ・デ・カスティーリャ
《関連商品取扱会社》
・日本未発売

カベルネ・ソービニヨンの凝縮感とシラーの飲みやすさのバランスがとても良い。タンニンの強烈な凝縮感がググッと迫ってくる。樽熟12ヶ月。
「DO de Pago」を目指して頑張っているようだが、パワーもあるので、これにまろやかさをまとった時はかなり期待できそう。
この日は「Mullet Caramel」をつまみに飲んだが、ねっとりした卵巣にも負けず、骨太で相性バッチリ。
黒をベースにした精悍なボディに赤の文字が効果的。栓キャップは赤で上部のみが黒と、これまた実にオシャレなボトルでもあります。
|
 |
Casa Gualda -Plus Ultra-
カーサ・グアルダ
Bodegas NTra. Sra.de la Cabeza S.Coop
Cosecha/2005
(D.O.Ribera del Jucar)
リベラ・デル・フーカル
31.5 Euro
《関連商品取扱会社》
・日本未発売

2003年6月に新しく認定されたDO。マドリッドとバレンシアの真ん中辺り、クエンカ(Cuenca)県・フカール川の上流域に位置する、Pozoamargo y Sisanteという村にあるボデガ。Instituto del Vino de Castilla-La Mancha (=カスティーリャ・ラ・マンチャのワイン機関)という独立した組織による品質検査が義務付けられているようです。
プチベルデ(Petit Verdot)とボバル(Bobal)という、珍しいブドウ品種のブレンドです。意気込み買います。まだ赤紫が色濃く残り、味にまろやかさはないが、グラスを重ねるごとに少し落ち着きが出てくる。時折、渋みというか滋味深さも明滅し、このワインが秘めたポテンシャルを感じさせます。ラベルには「Plus Ultra」の「P」をデザインした文字が踊る。
|
 |
ARRAYAN アラヤン
La Casa de las Cuatro Rayas (La Verdosa)
ラ・カサ・デ・ラス・クアトロ・ラヤス
Cosecha/2002
(D.O. Mentrida)
メントリダ
5,000円.....Syrah
10,000円.....Premium
《関連商品取扱会社》
・

スペイン中部トレド州の北東にあるD.O.メントリダ(Mentrida)。ブドウ栽培の歴史は古いものの、長年低い評価で甘んじてきたこの地区に彗星の如く現れたボデガ。ここから、シラー(Syrah)、ガベルネ・ソービニヨン(Cabernet Sauvignon)、メルロー(Merlot)、プチ・ヴェルド(Petit Verdot)それぞれの品種100%のワインと、これらのブドウ品種をブレンドしたプレミアム(Premium)の合わせて5タイプの「アラヤン」が出荷されている。
シラーはタンニンがまだ強く感じられるが、シラー特有の甘味、果実味が豊富で肉厚。一方、写真のプレミアムは年間3万本の限定モノ。完熟したベリー系フルーツの甘酸っぱさが心地よい。その濃さ、その力強さ、そしてしばらく続く余韻は秀逸だ。両頬に描かれたブドウ果実と葉っぱがユニークなラベルは、スペインの有名画家が手がけたもの。このワインにかけるボデガの情熱も伝わってきます。
|
 |
ALJIBES アルヒベス
Cosecha/2003
Finca los Aljibes
フィンカ・ロス・アルヒベス
(Vino de la tierra de Castilla)
ティエラ・デ・カスティーリャ
《関連商品取扱会社》
・日本未発売

洗練されたシンプルなデザインのラベル。どっしりしたボトル、長いコルクとくれば、期待しないわけにはいきません。このページの最初で紹介している「Higueruela」と同じラ・マンチャ地方のAlbacete県にあるボデガが、フランス樽で10カ月醸した1本です。
さて一口目、シラー(Sirah)種の少し薬臭い味わいが舌に記憶される。コンビュータ制御された最新のテクノロジー設備(このボデガのパンフレットにうたわれています)でしっかりと管理されているから、味わいに揺るぎがない。揺るぎがなさ過ぎ(?)で、まだ堅いかな。しばらくすると次第に味わいにふくよかさが出てきたけど、スペインワインらしくはないようです。エチケタの表記には肉が合うとありますが、ハーブを思わせるスパイシーな味わいは、魚とかナッツ類とも相性がいいような気がするなぁ。
|
 |
Aire de Fiesta アイレ・デ・フィエスタ
Seleccion 2007
Bodegas Castillo de Consuegra
ボデガス・カスティーリョ・デ・コンスエグラ
(Vino de la Tierra de Castilla)
ティエラ・デ・カスティーリャ
《関連商品取扱会社》
・日本未発売

古都トレド(Toledo)県のコンスエグラ(Consuegra)に1974年に創設されたボデガ。2,400haという広大なブドウ畑にはスペインを代表する品種Tempranilloはもとより、
Garnacha Tinta、Garnacha Tintorera、Syrah、Cabernet Sauvignon、Airen、Macabeo、Sauvignon Blanc、Moscatel、と実に多彩なブドウが栽培されている。
これらを近代的な施設でモダーンな味わいに仕上げている。
このボトルはFoodex用に持ち込まれたものだが、まろやかな口当たりで、クイクイと飲みやすい。それでいて凝縮感はちゃんとあります。
ラベルが示すように、陽気で楽しいフラメンコの記憶をグラスに…というわけか。ちょっとtopico(ステレオタイプ)すぎるにでは?という意見はさておき、
トーストのような、いぶしたような味わいは飲み飽きない。たっぷりのタンニン、どっしりした甘さもイイ感じ。フルーティさはさほど感じないが、余韻は続く。舌や歯がどす黒くなるのは、ま、しょうがないか…。
|
 |
Campo del Rey カンポ・デル・レイ
Invencible,S.Coop de C-LM
Cosecha 2006
(D.O.Valdepenas)
バルデペーニャース
《関連商品取扱会社》
・富士貿易
1,280円

インベンシブレ(Invencible)は、創業1943年というから比較的歴史のある協同組合で、いまでは100人もの生産者が協会に所属しています。醸造からボトル詰めまで、管理しています。このワインはVina Lastraがテンプラニーリョ(tempranillo)100%使用して作ったワイン。ノドごしすっきり、胡椒を連想せるスパイシー感もあり、テーブルワインとしての位置づけが適当か。どっしりとした味わいだが、凝縮感はあまりない。
|