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Catalunya(9) カタルーニャ
DOQ.プリオラート、D.O.テラ・アルタ
カタルーニャ、ペネデス、エンポルダのワイン |
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ONIX Evolucio
オニキス エボルシオ
Vinocola del priorat SCCL.
ビニコラ・デル・プリオラート
Cosecha 2006
(D.O.Q.Priorat)
プリオラト
Foodex Japan 2013
《関連商品取扱会社》
・合同酒精株式会社

かなり濃い目のルビー色から立ち昇る香りは、腐葉土やインキのそれ。ブドウの根が水分を求め、この地の土壌である粘板岩のスレート層リコレリャ(Llicorella)を突き抜け、特有の風味を身にまとうのだ。アルコール度が15%もあるのに、飲み口は実にスムーズ。10年前1997年産も飲んだが、当時のは13.5%だし別物って感じ。同じブランド名で、4種の赤と1種の白ワインがある。この「Evolucio」はガルナッチャ、カリニェナ、カベルネソービニヨンをブレンドし12か月樽熟成している。
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Mendall メンダール
Finca caibelles "R"
フィンカ・カイベジェス
Cosecha 2009
(D.O.Terra Alta)
テラ・アルタ
《関連商品取扱会社》
・有限会社ザ・ヴァイン
3,780円

スペイン カタルーニャ、プリオラートの西隣にあるテラ・アルタで造られる有機栽培ワイン。ブドウ畑の名に由来する4種類のエチケタがあるが、ここに紹介するのは「カイベリェス"R"」という畑のカリニェナ種、カベルネ・ソービニヨン種、メルロー種、シラー種、テンプラニーリョ種をブレンドしたタイプ。古樽で11カ月熟成した濃くてパワフルなワインです。キャップシールがないので一瞬とまどうが、こういう作りらしい。
色は濃い目のガーネット。プラムの甘美さと黒胡椒風味に、いい意味ぞくっとさせられる。濃密だがアルコール度は13.5%。少しニゴリ気味で、土を感じられるのがイイ。SO2無添加、無濾過、無清澄。あるのは5種のブドウ果の圧倒的存在感。ヤワじゃないから、近ごろハヤリのソフィスティケートとされたワインのように、温度がどうの、グラスがどうのとは言わせない。軽く冷やせばオッケイ!骨があるぜよ。翌日も、翌々日も酸味と甘美さはへたることなく、凝縮感は持続していました。
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Macizo マシソ
Bodega Contador
ボデガ・コンタドール
Cosecha 2009
(D.O. Cataluna)
カタルーニャ
4,285円
《関連商品取扱会社》
株式会社グルメミートワールド

色調は薄いペール・イエロー。香りはグレープフルーツを思わせる柔らかな酸味と甘味。何ともまあキレイで上品な味わいでしょう。うっすらと樽熟成のニュアンスも出ています。このワインを輸入しているグルメミートワールドが扱うカサルバ社のハモンとよく合うんだな、コレが。
翌日もクリアさはそのままでドライな味わいが続きます。緻密なのにおおらかで骨太。こういう白ワインって、なかなかないよねー。ブドウ品種は、チャレロ50% マルバシア9% ガルナッチャ・ブランカの古木が24%、若木が17%。この微妙なブレンドも醸造家の長年の経験と勘からくるのでしょうね。カタルーニャ生まれのウマシロ、太鼓判をおします。
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La Lluna La Pruna
ラ・リュナ・ラ・プルナ
Alemany i Corrio
アレマニ・イ・コリオ
Cosecha 2007
(D.O. Penedes)
ペネデス
4,104円
《関連商品取扱会社》
日本酒類販売株式会社

バルセロナの南西約40Km、地中海沿岸に石灰石質の山々に取り囲まれ、エキゾチックな景観を見せるガラフ国立公園。その入り口近くに畑を持つボデガです。山の斜面に植栽されたモナストレル種、カリニェナ種、シラー種をブレンドし、300リットルのフレンチオーク樽で18~20ヶ月熟成。酸味がほどよくキレイにまとまっていて、スペックだけでは伝わらないプラスアルファのウマサを感じます。
月に腰掛ける女の子の絵柄がちょっとメルヘンだけど、味はキリッとした鋭さをもっています。このワイン、辻堂の「バル・パンチョ」で勧められて飲んだのですが大正解。いいワインを揃えてある店は、信頼できるのであります。
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Cargol Treu Vi
カルゴル・トレウ・ヴィ
Alemany i Corrio
アレマニ・イ・コリオ
Cosecha 2012
(D.O. Penedes)
ペネデス
3,780円
《関連商品取扱会社》
日本酒類販売株式会社

バレモンなどの柑橘系果実の皮やモモなどの白果実、ミントなどのニュアンスが感じられます。酸もイキイキ。可愛いラベルに騙されちゃいけません。おそらくスペインで最もピュアなブルゴーニュスタイルの大人向け白ワインです。
カバの産地で有名なペネデス。巨大企業がひしめく中、品質にこだわり続ける小規模生産者の動きに注目が集まっています。その代表的な造り手がこの「アレマ イン・イコリオ」。工業的なワイン造りに疑問を持った醸造家がフランス ブルゴーニュへ渡り6年間ボーヌで醸造を学びました。その後、ドメーヌで経験を積み、さらにカルフォルニアでも醸造に携わり、1999年ついに故郷ペネデ スの地でワイナリーを創業。
ブドウを最重要視するワイン造りのため、畑の徹底的な土壌分析を行いそれぞれの土壌に適したブドウを植えています。またグリーンハーベストで房の半分を落 とし除葉も一気に落とすのではなく、日の傾きによって徐々に落としていくというこだわりよう。1本1本のぶどうの樹と対話しながら大切に育てています。
初めて白をリリースした時、あっという間に完売。いまや国内外で引っ張りだこ。日本にはわずか400本しか入荷されていない、入手困難なワインなのです。
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advent アドベント
Heretat Mont-rubi
エレタ・モンルビ
Cosecha 2009
(D.O. Penedes)
ペネデス
Spain Gourmet Fair 2014
《関連商品取扱会社》
・日本未発売

バルセロナに近いペネデス地区に19世紀から続くワイナリーを利用して、1984年に設立されたボデガ モンルビ。チャレッロ(Xarello)種で造られた白ワインと、ガルナッチャ(Garnatxa)種で造られた赤ワインともメリハリがあってナイスでした。そのフェアでいただいた少量生産のADVENT。一房一房手摘みしたスモイ(Sumoll)種のブドウを古い小屋で120日間、ヒモで吊るして乾燥させ、熟成させたスイートワイン。フランス産のオーク樽に9か月間寝かせてから瓶詰めしています。甘くて美しい。甘美、甘美…すべてを完備。チャレッロ種から造られた白ワインもあります。
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DOMUS PENSI
ドムス・ペンシ
Altavins Viticultors
アルタビンス・ビティクルトールス
Crianza 2004
(D.O.Terra Alta)
テラ・アルタ
《関連商品取扱会社》
・日本未発売

恵比寿「ティオダンジョウ」の壇上さんに開けてもらった一本。カタルーニャ州テラ・アルタで造られたワインです。カベルネ・ソーヴィニヨン、ガルナッチャ、メルロ、シラー、ウル・デ・リェブレ(テンプラニーリョ)のブレンドで、色合いは暗めの赤紫色。開栓したとたん、芳しいシナモンやクローブのスパイシーな香りが広がり、ひと口目からバニラやカカオ、完熟プラムなど複雑な味わいが交錯し、妖艶な世界へと導いてくれます。甘さと酸味のバランスが秀逸で、こなれたタンニンもちょうどイイ。余韻がまた素晴らしく、14.5%のアルコールが心に沁みてきます。
保管状態がよかったせいで、まさしく飲み頃でしたが、まだ7-8年はパワーを持続しそう。後で調べてみたのですが、2011年の「ブリュッセル国際ワインコンクール」で栄誉ある「Gran Medalla de Oro」の一つに選ばれたワインだったようです。納得!
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Llavors ジャボルス
La Vinyeta
ラ・ビニエタ
Cosecha 2011
(D.O. Emporda)
エンポルダ
スペイングルメフェア 2012
《関連商品取扱会社》
・日本未発売

オリーブ畑とワイン畑を有する家族経営のボデガ。2002年に80年近くの古いカリニャンとガルナチャの樹から始まったここのワインプロジェクトは、徐々にブドウ植樹を増やし、今では30ha。歴史がない分、自由でもある。スペインであって、スペインでない。
このワインは、新聞記事を逆さにしたちょっと風変わりなエチケタ。カリニャン carignan(サムソ snmso)種の他、メルロー、カベルネ・ソービニヨン、カベルネ・フランをブレンド。フレンチ、ハンガリー、ルーマニアのオーク樽で5ヶ月の熟成を経た味わいは、丸みがあって口当たりすこぶるヨシ!
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