スペインワインの歴史

スペインワイン、発見!

 
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意外に知られていないことですが、スペインのブドウ作付面積は世界一。ワイン生産量こそイタリア、フランスに次いで第3位となっているものの、世界有数のワイン大国であることに変わりはありません。

ヨーロッパやアメリカでは、スペインワインは「高品質でコストパフォーマンスが高いワイン」として安定した人気がありますが、日本での知名度は残念ながらいまひとつといったところ。輸入の量も種類も決して多いとはいえず、イタリアものやフランスもの、最近急に注目度を増したチリやアルゼンチンなど新大陸のワインの狭間で、ちょっと置き忘れられた存在になっているようです。
とはいえ、ワイン愛好者のすそ野が広がるにつれて、スペインワインの実力が見直され始めているのもまた事実。実際、マガジンハウス発行の雑誌『BRUTAS』(97年6月15日号)でのソムリエ7人によるブラインドテイスティングでは、「3000円以内のベスト赤ワイン」としてスペイン・リオハ産の“VIÑA HERMINIA”が、並みいるブルゴーニュやボルドーのワインを抑え、ぶっちぎりで堂々の1位に選ばれています。

これを機会に、スペインのワインが続々入荷…なんてことになってくれれば、うれしいですね。

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スペインワインの歴史 

スペインでワインの醸造が始まったのは紀元前1100年〜500年頃、古代ギリシャ人とフェニキュア人によって…なんて書き出すと、いくらページがあっても足りないのでやめましょう。

ともかくスペインワインの歴史は古く、イスラム支配下では一時衰退したものの、紀元前の昔から20世紀の現在に至るまで、全土でワインが造り続けられてきました。

その昔は、単なるお酒という以上に滋養薬として珍重され、ワインを使った古代治療の処方箋が今でも多く残されています。一説によると、乾燥の激しい地方では、建物のモルタルを練るのにもワイン用のブドウを使っていた時代があったとか。まさに、ワインと生活は切っても切り離せない関係だったようです。

スペインのワインは有史以来の長い間、セメント甕の中で自然醗酵させる原始的なスタイルで造られていました(日持ちは悪いけれども、それはそれで野生味にあふれた魅力があったことでしょう。ちょっと飲んでみたい気もしますね)。

醸造技術が飛躍的に進歩したのは、19世紀後半の頃。フランスのボルドーでフィロキセラ(ブドウの木に巣食う害虫)が発生し、フランスのワイン醸造者たちはこぞってスペインに移住しまオた。ここで樽熟をはじめとする高度な醸造技術が導入され、スペインワインは着々と近代化への道を歩み始めました。

同時に、ワインの品質を下げないための規制基準が設けられるようになり、1970年には原産地呼称制度(Denominacion de Origen)を制定。厳しい基準管理のもとに、今でも世界中のワインフリークをうならせる逸品を生産し続けています。


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