試飲コーナー スペインワイン発見!

Viva!スペインワイン

Catalunya(8) カタルーニャ

D.O.Caプリオラート、D.O.テラ・アルタ
コステレス・デル・セグレのワイン
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Terroir al Limit

Vide vila de Torroja
トロジャ・ビ・ディ・ビラ

Terroir al Limit, S.L.
テロワール・アル・リミット
Cosecha 2007
(D.O.Ca Priorat)
プリオラート

《関連商品取扱会社》
・有限会社ワイナリー和泉屋
7,200円
Viva!spainwine

過去20年間で驚異的な変化を遂げ、人知れぬ僻地(へきち)からDOCa格付け地域にまで成長したプリオラート。バルセロナから海岸沿いをやや下った内陸部に放置されていたブドウ畑に、4人の先駆的な生産者が乗り込み、新たなスタイルのワイン生産を模索し始めたのは1980年代後半のこと。この地に古くから植えられていたガルナッチャ種とカリニェナ種を使ったワインは、タンニンもアルコール度も強く、レーズンの風味が加わったパワフルさで、またたく間に世を席捲(せっけん)しました。
それから10有余年、意欲ある醸造家の登場で、ワインのスタイルが再び変わり始めています。色調は深いもののアルコール度は控え目で、緻密な中にも軽やかさを感じさせる、そんなワインが続々とヒノキ舞台に登場しています。スペインの、いや世界のワインのイマを知るなら、この地から目が離せそうにありません。そんな最先端をゆくボデガの一つテロワール・アル・リミットは、2001年が初ヴィンテージですが、その評価はすでにワールドワイド。ここにご紹介する「トロジャ・ビ・ディ・ビラ」は、自社で所有する5カ所の畑から収穫される樹齢50年のカリニェナとガルナッチャをブレンドしたもので、生産本数わずか4,668本という希少価値のある一本です。

ClosGalena

Clos Galena
クロ・ガレーナ

DOMINI DE LA CARTOIXA, S.L.
ドミー二・デ・ラ・カルトイシャ
Cosecha 2002
(D.O.Q. Priorat)
プリオラート

《関連商品取扱会社》
7,500円位


アルナッチャ・ネグラgarnacha negra種 が40%、カリニェーナcarinena種が20%、シラーsyrah種が20%、そしてカベルネ・ソービニヨンcabernet sauvignon種が20%のブレンドです。この割合が絶妙かどうかは測りかねるところですが、ま、最初の一杯からココロをとらえて離さない、スーパープレミアム・ワインなのです。
色調は深いガーネット。一見重厚かと思ったら、これが飲みやすく、厚化粧のワインではありません。味わいも赤い果実、バルサミコなどが感じられ、ミネラル香やハーブ香も入り混じり複雑極まりなし。タンニンは柔らかで繊細ですらあります。一筋縄ではいきません。グラスを重ねても飽きがこないのは、酸とタンニンのバランスがいいせいでしょうね。2日目、3日目もその肉付きは健在でした。お見事!ちなみに、セカンドワインであるGalenaもすでにCatalunya 5で紹介しています。

Edetaria

Edetaria エデタリア

Edetaria, S.L.
Cosecha 2007
(D.O. Terra Alta)
テッラ・アルタ

Foodex Japan 2011
《関連商品取扱会社》


カタルーニャ州の南端DOテラ・アルタのタラゴナにあるボデガ。設立は2003年と新しく、土地の層によって異なる土壌に合わせて、ガルナッチャ・ブランカ、マカベオ、ガルナッチャ・ティンタ、ガルナッチャ・ペルーダ、カリニェナなどの土着品種から、外来のメルロー、シラー、カベルネ・ソービニヨンまで、植栽している品種も多彩だ。
このワインは、樹齢40年のガルナチャ・ペルーダ種を主体に、シラー種とカベルネ・ソービニヨン種をブレンドしています。深い赤紫色。薬っぽいシナモンの香りが強烈で、味わいは熟したアンズの果実味やバニラの芳香にむせかえるようだ。グラスの表面には粘性の涙が跡を残す。まだ粗さも感じられるが、とてもイイ味出してます。

Negre De Negres

Negre De Negres
ネグレ・デ・ネグレス

Clos del Portal Winery.
クロ・デル・ポルタル
Cosecha 2007
(D.O.Ca Priorat)
プリオラート

《関連商品取扱会社》
・ワイナリー和泉屋
5,000円


険しい斜面で長年放置されていたブドウ畑を開墾し、20001年よりワイン造りをはじめたアルフレッド・アリバス氏の手になるワイン。ごつごつとした岩肌、地元でリコレーリャ(Licorella)と呼ばれる土壌は、太陽のもとで光輝く雲母の小粒子を含む赤い粘板岩からなっています。この土壌のもとオーガニック農法&ビオディナミ農法で育ったガルナッチャ種、カリニェーナ種、シラー種、カベルネ種をブレンド。12ヶ月フランスオーク樽で寝かされ、満を持して出荷された一本。
絵柄がイイですね。地下には根を張ったブドウの木。地表ではハチに紐をくくりつけ凧揚げみたいに遊ぶ女の子。凝縮感たっぷりだが、しばらくして甘味も射してくる。アルコール度数15%、オリもスゴイのです。無骨っぽいところが、気に入ってます。

Las Colinas Del Ebro

Las Colinas Del ebro
ラス・コリナス・デル・エブロ

Bodegas Avanico
ボデガス・アバニコ
Cosecha 2009
(D.O. Terrra Alta)
テッラ・アルタ

Foodex Japan 2011
《関連商品取扱会社》


高品質なスペインワインを数多く紹介しているアバニコ社が取り扱うDOテラ・アルタのワイン。バルセロナの南200キロ、エブロ山脈のふもとにあるから、ネーミングもそのまんまColinas del Ebro。樹齢25年を超えるシラーSyrah種と樹齢35年のガルナッチャGarnacha種をブレンドしています。
最近増えつつあるスクリューキャップ。グラスに注いだ色合いは赤紫だが、グラスの周辺部はすこし透明感があります。香りはシラーの青臭さも。黒ベリー系果実の甘酸っぱさがあり、イキイキした若さを感じますが、それもグラスを重ねるごとに落ち着いてきます。飲み口もスムーズですが、少しばかり樽からくるトースト香きも感じられます。おしなべて穏やかな印象のワインでした。

FerrerBobet

ferrer bobet フェレール・ボベ

Ferrer Bobet
Cosecha 2005
(D.O.Ca Priorat)
プリオラート

《関連商品取扱会社》
・ワイナリー和泉屋
7,350円


いま世界のワインジャーナリズムから最も注目を集める醸造家の一人、ラウル・ボベ氏。長年トーレスで醸造責任者を務めてきた彼がプリオラートで選んだ畑は、プリオラートの中でも冷涼な標高の高い北向きと西向きの斜面。この地で育ったカリニェナ種とガルナッチャ種を、一切の化学肥料を使わずに醸造したフェレール・ボベのワインたち。2008年(収穫は2005年)に初めて市場に出るや、スペインのワイン誌でワイン・オブ・ザ・イヤーに選ばれるなどセンセーショナルなデビューを果たしました。と、ここまでは輸入元の和泉屋さんからの情報。どれどれ、どれだけ凄いのか実際に味わってみましょう…
2005を冠した初ビンテージワインは、カリニェナ種を53%、ガルナッチャ種を35%、他にシラー種とカベルネ・ソーヴィニヨン種を少々ブレンド。グラスに注がれた液体からは、ハッカク、シナモン、スグリなど果実味たっぷりの香りが一気に湧き上がる。色調は濃くないけれど、アルコール度の精は14.8%。クーッ~、キクーッ~!ノンフィルターなのに飲みやすいのは、添加物ナシのなせるワザか。味わいは甘美。ブドウ果の凝縮感が、クッキリしているのである。
ひとクラス上のSELECCIO ESPECIAL 2006についても、ひとこと触れましょう。こちらはカリニェナ種を95%使用。このブドウ品種はタンニンがガッツリあって、ま言ってみれば男性的という評価が付きモノですが、氏が造ると繊細さこの上ナシ。まさに、ラウル・ボベ・マジック。あまりにウマくて腰を抜かします、いやホント!

Ekam

ekam エカム

CASTELL D'ENCUS
カステル・デンクス
Cosecha 2008
(D.O. Costers del Segre)
コステルス・デル・セグレ

《関連商品取扱会社》
・ワイナリー和泉屋
4,788円


コステレス・デル・セグレは、カタルーニャの州都バルセロナの西にあるDO。標高1000mのピレネー山脈でワインを造る「カステル・デンクス」は、これまた世界のワインジャーナリズムが注目するボデガのひとつ。そのワケは、上記でも紹介しているラウル・ボベ氏がこの秘境ともいえる地で、自然と対話しながら謙虚さをもってワインを造ろうという崇高な理念と、細心の注意力と想像力を駆使して生産しているから。カタルーニャのミクロクリマ(微気候=ブドウの樹周辺の気候)を最大限活かしたワイン造りというのも、興味深い。
そのボデガがリリースする一本、エカムという名を冠した白ワインは、サンスクリット語で「神々の融合」を意味する。リースリング種(82%)とアルバリーニョ種(18%)をブレンド。ひとことで言うなら、涼やかな酸味を有しながら、口当たりはまろやか、ほっこりとした白である。
仄かに香るのは柑橘系フルーツだが、余韻は決して強くない。しかしひと口含むと、その印象は劇的に変わる。甘美なふくよかさが徐々に、しかし確実に満ちてくる。主要品種であるリースリング種の4割は貴腐がかったものを使用しているという。納得である。長期熟成に耐えそうなポテンシャルがある。見事過ぎる。こんなスペインの白があるなんて、知らなかったなぁ。実はこのボデガでは、エカム以外にもソーヴィニョン・ブラン種主体のタレイアTaleia、スステレスSusterresという白もあります。これまた、いわくつきの逸品。コメントが長くなるので、別の機会にお話しますね。

Thalarn

thalarn タラルン

CASTELL D'ENCUS
カステル・デンクス
Cosecha 2008
(D.O. Costers del Segre)
コステルス・デル・セグレ

《関連商品取扱会社》
・ワイナリー和泉屋
6.237円


上記で紹介したカステル・デンクスでは白ワインのみならず、赤ワインも造っている。白も凄いが、赤も負けずに凄い。ここで紹介する赤ワインはシラー種100%。このワインのエチケタを見てください。左側に不可思議な曲線が描かれているでしょ。実はこれ、この地に今も残る岩穴の絵柄をアレンジしています。12世紀、この地にいた僧侶が実際に岩穴を掘ってこしらえた発酵層を現代に取り入れているというから、なんともノスタルジー。と言うのは短絡的過ぎであって、正しくは当時の発酵槽が豊富な経験と知識に裏打ちされた醸造家ラウル氏によって甦ったと言うべきでしょう。
この岩の発酵槽と、オークと、ステンレス・スチールの3種のタンクで発酵後、フレンチオークの新樽でマセラシオン発酵させ、13ヶ月間熟成後にブレンド。溌剌とした果実、めくるめくスパイス香、しっかりした酸…の見事なハーモニー。手間もヒマもおろそかにしないこのボデガのパッションに触れるにつけ、ワイン一本でもゆめゆめおろそかに飲み散らかしてはいけないと感じさせる、崇高極まりないワインなのです。他にも、アクスプAcuspという名のピノ・ノワールPinot Noir種100%使用の赤ワインもある。これもまた、やってくれるよなあ~。

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